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雪国の林業と森林の物語 その4

みなさん、こんにちは。天杉太郎です。
夏本番、猛暑の中での熱中症とクーラー病、十分お気をつけください。

さて、池嶋司氏著「雪国の林業と森林の物語」の掲載写真を一枚一枚振り返っていますが、
ハタと気がつきました。一週間に5枚ペースでご紹介していると紹介が終わる頃には秋になっています。
と言うことでペースを上げてご紹介して行きます。

今回は、少し遠くから杉天然林を捉えた貴重な写真です。
私は、この写真を見てから、山のスギを見る視点が明らかに変わりました。
それでは順番に見て行きましょう。

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スギ天然林が集中して(群れて)いるのが分かります。スギ天然林の択伐がうまくいっている時は、先回もご紹介した複層林となっていますが、写真の矢印の所では一世代抜けているのが分かります。


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写真の尾根上のスギを見ると択伐前と択伐後がよく分かります。笠菅山周辺の尾根筋の天スギではここまで顕著に択伐の有無がわかるケースは少ないと思います。中ノ沢周辺ではかなりスポット的に択伐されている様に感じます。


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裏五頭山塊でもこうした集中型、群状化した林相が多く見られます。池嶋氏とお話したとき、新潟大学の先生の話として新潟の山にはスギの集中型が多いと聞いているとのことです。集中型または群状化していると一本立ちより自然災害に強いと思われる。動物の世界でも下北半島の猿団子の様な形態があり、お互いに支えあうことで強さを維持できているとのお話を聞きました。ここにも天スギの強さが出ていると思います。
阿賀野川流域の天然スギはムラスギ(別名:ミカワスギ)と呼ばれており、ムラスギとは群れたスギと言う意味と新潟大学・紙谷先生より教わったことがあります。まさにこの地の天然スギを言い当てた名前と言うことになりそうです。


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択伐後10年ほど経過とありますが、集中型群状化したスギ天然林では、その意味を理解して択伐を行えば、集中型群状化した林相は維持されるという事になります。


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スギ択伐直後の写真です。本当に貴重な写真と思います。中ノ沢では既にスギ天然林の択伐は行われていません。
池嶋氏の調査、資料の凄いところは、こうしたスギ天然林の択伐利用の状況を時間軸に基づき記録されているところだと思います。

まだまだ掲載写真の紹介は続きます。大体一週間に二回更新のペースです。
乞うご期待!!
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