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雪国の林業と森林の物語 その6

みなさん、こんにちは。天杉太郎です。
お盆休みですが、日本列島雨続きの夏です。

さて、今回も池嶋司氏著「雪国の林業と森林の物語」の掲載写真をじっくり見て行きましょう。
今回は萌芽・立条の様子です。スギの植栽人工林や皆伐林ではスギの萌芽を見るのは稀なことです。

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解説文の右側植栽木①の根曲がりのため根元部分からは萌芽立条②し、根曲がり部分の右端③に支持根が発生して直立するため、根曲がり部分④には萌芽立条が始まる。となります。


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根元部分からの萌芽です。主幹に極めて近いことから伏条ではなく、萌芽立条と考えた方が良いと思います。
この距離で成長すれば早い時期に根元部分が合体癒合し、株スギ化して行きます。


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典型的な根元部分からの萌芽枝です。人工林でこうした萌芽を見ることはまずありません。
萌芽するひとつの条件として、周囲が伐採され日照が良くなることがあげられます。池嶋氏もこのことは非常に重要なことであると仰っていました。また、この状態で主幹が伐採されると萌芽枝が急成長し、台杉化していきます。ヨドの森のシンボルツリーも高さは違いますが、こうしたプロセスであの樹形が形成されたのかもしれません。


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択伐による萌芽です。もともとは根元部分からの萌芽枝だったものが成長、択伐されましたが、伐採されず成長すれば根元部分が合体癒合し、幹が太く高く成長すると雪害から極めて強い樹形となります。その段階での択伐が理想的と言えそうです。


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スギ天然林や植栽人工林で手入れもされず放置状態のスギ林にこうした光景が見られます。
雪国のスギ天然林では普通の光景と言えます。

次回は立条成長の様子を見て行きましょう。
乞うご期待!!
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