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やっと出会えた「幻のスギ巨木」

みなさん、こんにちは。天杉太郎です。
先回「あっと言う間に新緑の季節になりました」とご紹介したと思ったら
あっと言う間に梅雨の季節になりました。

今回は、3年越しでチャレンジ、やっと出会えた「幻のスギ巨木」と題しておおくりします。

ことの発端は、今から5年前 2012年5月に杉の第一人者・富山の平先生をお訪ねしたところから始まります。平先生から我々「中ノ沢・天然スギ研究会」の活動に共感を頂き、研究会の一員に加わって頂いた上に、その後先生と共に立山・弥陀ヶ原に続く「タテヤマスギ」の森を幾度となく訪ね、日本一と言われる天然スギ巨木の森の調査に同行させてもらって来ました。
「剥ぎ取り木」や未踏査域の調査をはじめ多くの発見があり、多くの感動シーンがありました。

「中ノ沢・天然スギ研究会」のこうした活動は、地元「裏五頭山系の天然スギ」を舞台にした活動であっても、「井の中の蛙」にならぬ様、日本各地の天然スギを訪ね、多くの人達との交流の中で見聞を広め、経験知識を積み、その上で地元中ノ沢の天然スギの良さを見出して行こうと言う意図からの活動でした。

「タテヤマスギ」の調査を進める中で、片貝川上流の「洞杉」と共に、剣岳山系・馬場島周辺にも超一級の天然スギがあることが分かってきました。
2015年5月、平先生と共に「剣の大王」なるスギ巨木を訪ね、さらにその上をいくと言われる細蔵山のスギ巨木にチャレンジしました。しかし登山口までの早出川の水量が多く渡渉を断念、あきらめて剣岳の展望台「中山」を登り、幹周り日本一と言われる万代杉を訪ね、剣岳から北に続く岩稜の景色を堪能して帰って来ました。実は、剣岳と黒部川周辺は、天杉太郎が学生時代、厳冬期・積雪期の岩壁雪稜登攀、黒部川、毛勝三山に続く北方稜線と若いパワーで登りに登った大切な思い出の詰まった山域なのです。

その後、研究会の龍原先生より対岸の林道を使って行けそうだ。Google Earthを確認頂いた情報が寄せられました。そこで、昨年11月研究会の竹内先生と共に岐阜・板取の「株杉」調査に行った帰り、馬場島を訪問、対岸の林道を恐る恐る分け入り、雨降る中ようやく細蔵山の登山口を確認し、帰って来たのでした。

そして、満を持してこの6月、平先生・龍原先生・明石さん・息子さんと共に馬場島荘に一泊、翌朝「細蔵山・幻のスギ巨木」を目指して山に入ったのでした。登る尾根筋周辺には多くの天然スギ巨木がありました。そして、幻のスギ巨木があると予想していた場所、とんでもないジンダケの密藪の中を、探しに探しました。
が、見つけることができません。クラス一級の天然スギ巨木があちこちにあり、これらの新たな発見でも十分な収穫なのですが、「幻のスギ巨木」には出会えません。
そして、とうとうタイムアウト、本当に残念ですが諦めて下山することとしました。

来た道を戻ります。平先生・龍原先生・息子さんは先に下山しています。と、そのときです。明石さんが「なんかあの辺りにまだありそうな?」 なんかありそうです。「じゃあ近くまで行って違ったら、今度は本当に諦めましょう!」 また藪の中へと入って行きました。

藪の中、目指すスギ巨木に近づきます。  しかし、「違う。。。。」  
とその先に「あれ?!、あ?!」「あった!!!!!」 「明石さん!あった!! あった!!」
「明石さん、すみませんが、先生達を迎えに戻ってください。」とお願いし、龍原先生に電話、「つながるか? つながった!」「龍原先生、ありました!! ありました!! 引き返してください。」

みなさんに戻って来てもらう間、ひとりスギ巨木へと向かいます。一目で「幻のスギ巨木」であることはわかりました。
「すごい!」圧倒的な存在感。スギ巨木を前に頭を垂れ、手を合わせ、感謝していました。引き寄せてもらった、導いてもらった。そんな感じでした。

それでは、その時の一枚の写真を掲載します。

08277 C-1024 

剣岳山系・細蔵山「幻のスギ巨木」です。
平先生から、「屋久島・縄文杉に勝るとも劣らないスギ巨木、縄文杉が西の大横綱ならこの杉は東の大横綱だ」
幹周りの大きさだけではないのです。スギ巨木の放つオーラと言うか、風格・威厳と言うか。それに何より元気で、躍動感が出ているのです。
済みません。画像と陳腐な天杉太郎の語彙力ではお伝えできません。

「幻のスギ巨木」周辺にも立派なスギ巨木が並んでいます。
今回、位置情報については、一切ふれないこととさせてもらいます。

多くの人達から「天然スギ?  杉でしょう。何が面白いの?」「スギ巨木、大きいだけでしょう!」「いつまで、天然スギ、天然スギと言っているの?」と言われています。
でも理屈ではないのです。こうした出会いが、いかに素晴らしいものか。
これからも、何に遠慮することもなく、今まで通り「天然スギ」です。

最後に、今回の出会いにご支援頂いた、平先生・竹内先生・龍原先生・明石さん親子に心から感謝申し上げます。
                           天杉太郎








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