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始めましょう🎵  天スギ・スケッチ❗

みなさん、こんにちは。天杉太郎です。

「ま~るい杉」と「とんがり杉」は、どうでしたか。
天然スギは二つと同じ樹形のスギはありません。すべてが個性の固まりです。
だから天スギ調査はやめられませんね❗

さて、今回は「始めましょう🎵 天スギ・スケッチ❗」と題して綴ってみます。

「天スギ・スケッチ? 樹木をスケッチして何するの? 何が面白いの?」と疑問をもたれるでしょう。
 そこでまず最初に、天スギ調査が天スギ・スケッチに至った経緯をご紹介します。

 天スギ調査が本格化して「裏五頭の天然スギ」の不思議な樹形に数多く接してくると、なんで真直ぐ伸びるスギが、こうした形に???。新たな天スギに出会う度にこの疑問は増して行きました。
 そんな時です。天スギ調査に画期的なインパクトをもたらした一冊に出会えたのは。

    「樹木のボディーランゲージ入門」
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 この本は、街路樹診断協会創立5周年記念に出版された本で、ドイツの生体力学教授 クラウス・マテック氏の本をNPO樹木生態研究会代表・堀大才氏が翻訳したものです。

 樹木は根をおろした環境に適応すべく、またその後に起きた様々な樹木自身の状況変化に対応すべく、自らの姿(樹形)を変化させて来ています。樹木のこうした生活ぶりは、樹木が発する言葉 - 樹形として現れるボディーランゲージから読み取ることができます。こうした言葉を読み取り、理解することで樹木の今の状況、何を欲しているか、どのように付き合っていったら良いかを知ることができます。

 これは使える! 普通の本屋では入手できないので、街路樹診断協会に問い合わせて直接購入させてもらいました。要は街路樹等樹木診断のテキストを天然スギの樹形解析に応用させてもらったのです。
 この本以外にも本屋で購入できる「樹木学」「樹木の診断と手当て」「絵でわかる樹木の知識」といった非常に分かりやすく参考になる書籍があることも紹介しておきます。

 「樹木のボディーランゲージ」を読み解く!  目から鱗、ますます天スギ調査にのめり込んで行ったのです。この本との出合いが、厳しい自然環境の中を生き抜いてきた天然スギを、昔の人達がどのように樹木を利用し樹木と関わって来たかを、理解する大事な糸口となったのです。

 そして、天スギ調査が進む中で、天スギ調査にさらに大きなインパクトを与えてもらった出会いがありました。あがりこ研究の第一人者、鈴木和次郎氏との出会いです。

 中ノ沢・天然スギ研究会の竹内先生より「日本における台伐り萌芽の系譜」なる文献の紹介を受け、鈴木和次郎氏を知りました。そして昨年、その鈴木和次郎氏が福島県只見町ブナセンター長として居られることを知り、竹内先生と只見を訪ねたのでした。お会いし、その知識と経験に裏づけされたお話にただただ感銘を受けました。そして、紹介購入させて頂いたのが、次の小冊子でした。

 只見町ブナセンター編集・発行の「あがりこの生態と人々の関わり」です。

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 このブログを見て頂いているみなさん、とにかく只見町に問い合わせ、是非購入されてください。今回は「出所を明確にしてもらえれば」とのご了解の下、その一部も紹介させて頂きます。
 その中でも天然スギの樹形解析に画期的役立った三つのイラストです。

 「あがりこ型サワラの形成過程」
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 そして、「只見のブナのあがりこの形成過程」と「複合型あがりこの形成過程」です。
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 前者は、阿賀町中ノ沢・石戸道の天然台スギそのものです。
 小冊子最後には、歴史、産業遺産としてのあがりこの保護について書かれています。この小冊子の分かり易さのポイントは、なんと言ってもこれらイラストの素晴らしさです。

 今年5月に鈴木和次郎氏を阿賀町中ノ沢にご招待し、あがりこについての講演をして頂きました。また、森林公園周辺の天然スギ巨木を見て沢山の助言を頂いた中で何より大事なアドバイスが「樹木をスケッチしてみてください!」でした。スケッチすることでより良く樹木を観察し、頭の中で成長過程をイメージできる様になるとの助言でした。

 そして、今年9月鈴木和次郎氏と糸魚川大所天池の天然台スギとブナのあがりこ調査に行く機会を得ました。雨の中、ただただ驚き、感銘を受けたのが、鈴木和次郎氏の樹木を見る目、樹木の成長・周囲の植生の変化をイメージする力。その手段の一つがスケッチでした。

 雨の中、WATERPROOFのLEVEL BOOKに鉛筆で(鉛筆は雨に濡れていても書けます!) スケッチされていきます。速い、的確。スケッチされながら樹木の成長過程をイメージされています。
 デジタルカメラでとにかく数を撮って、後で解析しましょう。と安易な態度で樹木解析と言っていた天杉太郎には、一発頭を殴られた様な衝撃でした。
 その時その場所で樹木と対峙しながら、スケッチを通して細部を確認、記録していく。
 ご了解は頂いていないのですが、お叱りを覚悟に鈴木和次郎氏のスケッチを掲載させて頂きます。

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 お叱りがあれば、即刻掲載削除しますので、ご了解ください。
 只見町の小冊子のイラストがなぜ分かりやすく、読み手にポイントを伝えられたのか。それは、鈴木和次郎氏が何千何万と樹木と対峙し、スケッチされて来たからだと思うのです。

 人間より長寿の樹木。その生き様を理解できるようになると、今までとはまったく別次元での感動が生まれます。

 最後に、イタリア出身の国際的造形家 ブルーノ・ムナーリ作「木をかこう」をご紹介して筆を置きます。まったく新しい視点で創作に当たる。これもまた目から鱗の本です。

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みなさん、天スギ調査は面白い。だから止められない❗
これからも新たな視点で情報発信して行きます。
乞うご期待❗



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