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天狗の大杉 その2

 みなさん、こんにちは。天杉太郎です。
 今回は「その木なんの木、気になる木」の「天狗の大杉 その2」をお送りします。

 まず、先回ご紹介した「気になった木」の写真を思い出してください。

天狗-5

 デジカメのズームで撮りました。どの木が気になる木かは、なんとなく分かりますね。次の補足説明を入れた写真を見てください。

    天狗-6     どれが気になる木?

 普通のスギは①の様な樹形をしています。老いてくると②の樹形の様に先端が丸くなってきます。それでは、③は? 杉の様ではありませんね。でも枝ぶりを見るとどうも杉です。でも樹形は、広葉樹の巨木の様に丸く大きな笠状になっています。

 この2月のスノーハイク後、この木が気になって気になって。
 しかし、その後行く機会がなく、春が過ぎ、夏が過ぎ、秋が過ぎてしまいました。今年中になんとか!と思い、中ノ沢渓谷森林公園管理人の神田信一さんに相談したところ、「あの杉知ってるよ」「林道の終点から沢沿いに道があって、その道を登ると広場に出て、そこから小型ブルトーザが通った道があって、その道の左側に大きな杉があったよ。でもかなり前の話で、道が今あるかどうかは分からない。でも今であれば葉っぱが落ちているから見つけやすいと思うよ」

 よし!今年中にと12月19日、初冬の晴れ間、ワンチャンスを狙って林道先の道を進みました。道は昔の伐採林道の跡で、その後の水害などで林道の姿はすでになく、ただ踏み跡が続く状態でした。ススキの茂る道を進むと広場に出ました。そこからあの「気になる木」を探すと、ありました。ありました。次の写真を見てください。

    天狗-7     広場から見る「気になる木」

 あきらかに周囲の杉とは違います。しかし、杉であることに間違いはありません。樹冠の先にも特徴があります。
 デジカメでズームアップしてみました。次の写真を見てください。

    天狗-8     ズームアップした「気になる木」

 凄い!今まで見たことのない風格があります。広場を動き回り、別の角度から再度ズームアップしてみました。

    天狗-9     驚きの「気になる木」

 樹冠の下側まで見えて来ました!樹冠は、笠と言うより丸く、かなり下まで大枝が大きく伸びています。樹頂には新たな幹が伸びており、右側下方は枝が折れたためか空洞化しています。傾斜地の孤立木であるためにこの様な樹形に成長できたのではないかと思います。

 以前ご紹介した必読書「絵でわかる樹木の知識」堀大才著 「樹形の意味」の章で、「樹冠の形、すなわち枝振りは力学的にきわめて大きな意味をもっている。野原などで孤立して立っていて、上方からばかりでなく水平方向からも十分な光を受けられる日照条件のよい状態にある木は大きな樹冠をもっている。しかし、大きな樹冠をもつ孤立木ほど強い風に曝される。樹冠は帆船の帆のように横風を受けるので、普通に考えれば、風当りの強いところの木ほど樹冠を低く小さくたたみそうなものであるが、実際はよほど常風の強い山頂や海岸の断崖のようなところでないかぎり、上方方向、水平方向ともに大きな樹冠を空高く張り、樹高は林内木と遜色ないほどに成長する」 と述べられています。

 広場からの道を探しましたが、見つからず、結局「気になる木」を目指して藪こぎをして登ることにしました。かなり急な斜面を登って行くと見えてきました。ちょっとした沢筋の先に「気になる木」が見えてきました。「素晴らしい!」 見てください。

天狗-10

 次回は「気になる木」「天狗の大杉」の全貌をご紹介すると共に、樹冠・樹幹・大枝の形とはたらきについても考えてみたいと思います。乞うご期待!

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コメント

いつもと違った姿の杉で、これまた興味深いですね。
枝が横に多く出ているということは、
傾斜地だとしても、枝に雪が積もったら一番
負荷がかかりそうな形ではないでしょうか。
天狗の大杉の名前の由来も気になります。

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