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天スギの山・笠菅山 その(4)

 みなさん、こんにちは。天杉太郎です。
 ブログファンの兎吉朗さんのコメントにも書きましたが、天スギの山・笠菅山の面白さは、笠菅山の数ある天然スギが自然環境因子による「立状更新」なのか、人的環境因子による「あがりこ型樹形」なのか。はたまたその組み合わせなのか?!この視点で調査して行くことにより、さらに天然スギの生命力のすごさと中ノ沢のむかしむかしの生活誌も垣間見ることができると思っています。

 今回は、笠菅山への登山ルートについて、先回の「細越ルート」に続いて「中ノ沢ルート」をご紹介します。「中ノ沢ルート」は別名「鉄塔ルート」とも呼ばれ、高圧線鉄塔の整備道を辿って登るルートです。次の写真を見てください。

    笠中-1   鉄塔ルート

 次の写真を見てください。右下の鉄塔が45番鉄塔、左へと44番、43番と続き、42番が我々が「赤の鉄塔」と呼んでいる鉄塔で、その右上に笠菅山の山頂609mがあります。整備道の入り口は、中ノ沢への県道「七曲り」と集落の間にある林道からです。次の写真は林道入り口から見た笠菅山です。手前から45番、44番、43番、42番の赤い鉄塔と続きます。

    笠中-2   整備道入り口

 林道右側には「清水造林小屋」があります。この林道を登って行くと右側に石井さんのログハウスがあります。自力で建てられもので「五右衛門風呂」まであります。

   笠中-3  清水造林小屋    笠中-4  ログハウス

 林道は植林された杉林へと続きますが、途中次の写真の様な「鉄塔の表示板」があります。

   笠中-4-5  鉄塔表示板

 この表示板の意味は、目の前の45番の鉄塔を行って戻り、この先44番~42番へと続くと言う意味ですね。杉林を抜けると沢筋を丸太を使って渡り、尾根筋へと登って行きます。尾根に上がると44番鉄塔に出ます。鉄塔と言う人工物の沿っての道なのですが、広く刈り払われており、裏五頭山系の景色が素晴らしく、全く気になりません。

    笠中-5  丸木橋    笠中-6  44番鉄塔

 44番の鉄塔を過ぎると天然スギがあちこちに見えてきます。整備道周辺でも大きくはないですが、興味深い天スギが多くあります。また、この周辺は天然スギとブナ・ナラと言った広葉樹が混じった針広混交林が続きます。

    笠中-7  天然スギ    笠中-8  針広混交林

 そして、43番鉄塔に出ます。ここからは屋敷岳の下に中ノ沢の集落が良く見えます。

    笠中-9  43番鉄塔    笠中-10  屋敷岳と中ノ沢集落

 この後、階段状の道を登りきると傾斜が緩くなり、なかなかの天然スギが現れてきます。今後もこの天然スギの調査は楽しみで、自然環境因子による「立状更新」か、人的環境因子による「あがりこ型樹形」か。特集を組みたいと思っています。

    笠中-12  魅力の天然スギ    笠中-13  自然環境か人的環境か?

 この天然スギを過ぎて、もうひとつ斜面を登ると42番鉄塔「赤の鉄塔」に出ます。

    笠中-14  「赤の鉄塔」

 ここからの景色は素晴らしい!!裏五頭連峰をバックに高橋さんです。また、ここからは中ノ沢渓谷森林公園が一望でき、グリーンハウスと森林科学館も見えます。

    笠中-16  裏五頭連峰    笠中-15  中ノ沢渓谷森林公園

 この「赤の鉄塔」の後ろ側斜面の道を登って行くと、天然スギの森が続きます。森は明るく、道は良く整備されており、大きくはありませんが天然スギの一本一本が色々なことを語りかけてくれます。詳しいことは次回以降にして、今回は天然スギの森を感じてみてください。

    天スギの森  笠中-17  笠中-18  笠中-19

 しばらくすると鉄塔の標識があります。

    笠中19-20

 標識の41-37へと左に行けば鉄塔の整備道へと続き、そのまま真直ぐ進むと笠菅山山頂、609mの三角点があります。この三角点を過ぎて先へ進めば、先回ご紹介した「細越ルート」となります。

    笠中-20  笠菅山山頂

 笠菅山山頂は、三角点があるだけで、見晴らしもなく、休憩する広さもありません。笠菅山山頂付近で憩うのであれば、先ほどの鉄塔標識から左に曲がり、先回の細越ルートでもご紹介した天然スギのチョッとした広い場所があり、ゆっくり休むことができます。
    
    笠中-21  天然スギの森・憩いの場所

 地元中ノ沢の人達には「前山」と呼ばれていますが、今では地元の人でもめったに登ることはないそうです。目にはつく「笠菅山」ですが、だれもその魅力は知りません。
 中ノ沢・天スギの渓谷:「ヨドの森」、中ノ沢・天スギの山:「笠菅山」となるでしょうか。

 次回以降は、笠菅山の天然スギを数回に分けてご紹介して行きます。乞うご期待!!
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コメント

今回のルートも立派な天杉!
ヨドの森は、個性的な天杉が沢沿いに並んで
いましたが、笠菅山は、山道沿いで観察できるので
ロープワークなしでも調査出来そうです。

登山道から離れた場所にもあるのでしょうか。
笠菅山全体の天杉マップも見てみたいです。

笠菅山の天スギマップ

兎吉朗さん こんにちは。
笠菅山は天スギ観察に持って来いのお山です。
スギの生まれたての赤ちゃんから100歳のお爺さんまで出会うことができます。
そして、そのスギの一本一本が、人の一人一人と同じくすべて個性を持っています。
笠菅山の天スギマップ、作ってみたいと思います。
すでにブログ更新した前編も含め、笠菅山の天スギ中編・後編も楽しみにしてください。
それと何よりも実際の笠菅山に登ってみましょう。

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