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天スギの山・笠菅山 その(5)

 みなさん、こんにちは。天杉太郎です。

 19日(土)放映のBSNテレビ「生命のチカラ・日本の天然スギ・佐渡忘れられた森の物語」を見ました。写真家・天野氏、新大・紙谷先生が出られた番組です。構成が分かりやすく、映像がとてもきていで天スギファンが増えると良いなと思っています。私たちはもっともっと内容を高めて行きたいと思います。それにしても、番組の中で紹介された佐渡の女性が伐採された丸太を背負う姿は衝撃的でした。保存版です。

 今回から笠菅山の天然スギを三回(前・中・後)に分けてご紹介して行きます。
 この紹介資料は、2011年5月に竹内さんとご一緒して中ノ沢ルートから笠菅山へ登り、その後笠菅山から北に続く稜線を中ノ沢から綱木への林道峠まで縦走した時の記録をベースにしてます。5月でしたが残雪が多かったため笠菅山から北に続く道のない稜線を何とか進むことができました。それにしても、このロングコース、竹内さんの体力には脱帽でした。

 それでは、笠菅山の天杉(前編)を順を追ってご紹介します。

    笠杉-1  「ぶつかったスギ」

 どうして二本のスギがぶつかってしまったのでしょうか。いつの日か二本のスギは接合してしまうかもしれません。

    笠杉-2  「萌芽枝の苦難」

 萌芽枝(右下の矢印)がよくぞここまでのけ反って成長したものです。が、雪害のためか枝先が折れてしましました(左上の矢印)。が、折れた周辺から立状更新の様に次の枝が成長しているのです。

    笠杉-3  「幼樹の苦難」

 杉大木の右にある幼木を見てください。枝が折れ、伸びた枝がまた折れています。「出る杭は打たれる」ではないですが、「伸びる枝は、折られる」と言う厳しい環境が見えてきます。

    笠杉-4  「赤い杉」

 このスギは他のスギと違うのです。「赤い」のです。赤松の様に。なぜかはまだわかりません。

    笠杉-5  「年輪を数える」

 天然スギの切り株と思われる年輪を数えてみました。直径約50cmで樹齢130年くらいです。植林スギと比較すると成長は半分から三分の一くらいでしょうか。

    笠杉-6  「根株化したスギ群」

 このスギ群の並びでは、スギの根株化の様子が良く分かります。どのスギも斜面上方に幹?根?が数m伸びているのです。本来の根付いた場所はもっと上方で、その後毎年の積雪により地面に押し付けられ、起きてはつぶされ、起きてはつぶされ、いつの間にか幹が根となり、いつしか積雪から抜け出したとき、本来のスギの真直ぐな成長をとげられたのです。

    笠杉-7  「J の字スギ」

 根曲がりしたスギですが、左側矢印を見てください。実は矢印の上方から根曲がりしているのです。とんでもない湾曲ぶりです。

    笠杉-8  「用材伐り跡?」

 このへこみは断定はできませんが、昔木材を伐り取った跡かもしれません。「タテヤマスギ」でも「最上の天スギ」でもこのような跡を多く見てきました。

    笠杉-9  「あがりこ型樹形?」

 この二本の天スギの写真はとても重要だと思っています。最初このスギは雪害によって損傷を受け、立状更新の形で巨木化したと思っていました。でもどうみても不自然なのです。二本ほぼ同じ高さで同じ樹形になる。ランダムに起きる雪害の影響としては、どうみても不自然だと思っていたのです。「タテヤマスギ」「佐渡の天スギ」「最上の天スギ」の多くの天スギを見てきた今では、これは「スギのあがりこ型樹形」だと考えています。断定はできませんが。これから要調査です。そして、・・・・・。

  笠杉-10

 前編の中では一番魅力的な天スギです。メインツリーです。なかなかの迫力です。針広混交林の中でひときわ目立ちます。

    笠杉-11  「竹内さんとメインツリー」

 この笠菅山縦走にご一緒いただいた竹内さんとメインツリーです。角度を変えて見るとこのスギはなんだ?と言うことになります。「スギのあがりこ型樹形」? おかしい、おかしい! 竹内さんの左側の樹木表面を見てください。「渦」を巻いているのです。上部のふくよかなふくらみ?どのように成長したらこのような樹形になるのでしょうか? 結論は、やはり要調査ですね。

 前編だけでもこんなに多様な天スギがあるのです。次回は、中編、笠菅山山頂周辺の天スギをご紹介します。乞うご期待!!
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